ミュージックアワークラシック

作者

些細な事故だった。


誰もがそう思っただろう。



―あんな大事故にあって、片目を失っただけなんて、不幸中の幸いだ



本当にその通り。


命があっただけでも良かった。




それなのにどうしてだろう。



その命があると、片目を失ったことが許し難い…


生きている喜びよりも、右目を失った悲しみのほうが勝ってしまうなんて…。