炎天下の忘れ物

作者海羽

由紀からの1通のメール。

そのメールが最期だとは思っていなかった。



Re:遺書になるかもしれない。


From:由紀


To:私


本文:


ごめんね。


私、やっぱり生きることできない。


でもね、彩に会えてよかった。


彩は地味な私を親友と呼んでくれた。


初めてだった。親友なんて言われたの。


学校の帰り道ボコボコにされた私を、


なぐさめてくれたのは嬉しかった。


1人は当たり前だと思っていたのに。


ほんと、笑えるよね。


こんな私だったけど、彩と居れて楽しかった。


最後まで迷惑かけてごめんね。


さようなら。



――END――