君は美しい。
君のいない世界は
モノクロで統一される。
君がいる世界は
カラフルに命が宿る。
あぁ、その首に流れ、
今にも滴り落ちそうな汗さえも
君を際立たせ、
僕の鼓動を荒らしていく。
その細く脆い体。
力の加減を間違えれば、
折れてしまいそうだ。
その病的なほど白いはだ。
まるで、生きているのかさえも
疑わしくなる。
その黒く美しい髪。
掴むとするりと逃げ、
傷みなど、君にはないらしい。
笑うと細くなる目。
明るい笑い声。
そんな君は、
この世界の女王だ。