作品コメント

良質のミステリー・ホラー
ある日パソコンに届いた、差出人不明の黒いファイル。そのファイルに書かれていたのは？　

と言う、ミステリー色の濃いホラー作品です。

まるで都市伝説を思わせるような、黒いファイルの恐怖が、とてもリアルに描かれています。

的確な描写と、癖の無い読み易い文章。
そして、ストーリー構成の巧みさで、一気に最後まで読まされてしまいました。

恐怖＋真実を突き止めていく臨場感＋オチの意外性。

楽しめる、ミステリー・ホラー作品だと思います。

お勧めです。

螺旋する恐怖
冒頭から話に引き込まれ人物構成もしっかりしている。
『黒いファイル』は先が読める読めないではなく、ラストまでの経過が面白く主人公と一緒に肝を冷やしたりと恐怖感や安堵感を味わえます。
その束の間の安堵が読者にその後の恐怖を倍増させたり…。
過去の出来事や黒いファイルの根元へのスピード感ある展開、そしてクライマックスへ。読み手を飽きさせない話の流れでしっかり完成された作品です。
盛り上がった後のラストのモノローグは寂しささえ感じ、まるでホラー映画思わせます。
ありきたりなのに引き込まれてしまう、それが面白いと言われる小説のひとつではないですか？

怖い(((；ﾟДﾟ)))
読むにつれて、恐怖は増大していく。

パソコンに届く黒いファイル……。

もし本当にこんなものがあったら、とおもうと、パソコン立ち上げられなくなりますね。

リングに近いけれど、持った人がのろいで死亡しても強制的に次へと回ってしまうという、また別種の恐怖が襲い掛かります。