君には何一つ伝わっていなかった

作者ゆら



君の腕の中にいる時間が

私の一番幸せな時間でした


「だいすきです。」

「うん、ぼくもすき。」



君がいれば

もう私の世界は満たされてた

好きで好きで好きで

君のことしか考えてなかった


でも





「別れよっか、中原さん。」


君には

何一つ

伝わっていなかった