まず、はじめに言っておこう。
この物語は、僕たち5人のどうしようもなくしょーもない青春の記録である。
なぜ、僕たちは走っているのか。
そんな事は、僕たち自身にも分からない。
ただ、青春ってやつは夕日に向かって走ったり、電車と競争してみたり、愛するあの子に会いに土砂降りの中を駆け抜けたり、等々。
とりあえず、だいたい何かに向かって走っているもんだ。
ただひたすらに・・・。
頭の固まった大人たちには分からない『何か』を、というか自分たちでもよく分かってない『何か』を掴むために・・・。
よって、僕たちは特に理由もなく走っている。
そう。これは下らなくも輝きに満ちた青春を、不器用に生き急いだ、最低だけど最高な5人の愛すべき、愛すべき物語だ。