作品コメント
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- 森本万葉
生きるために戦う
劣勢極める戦場で、代理隊長マルスが出会ったのはその場にそぐわない言動をする不思議な少年ローニャ。
年長者の助言により彼らは行動を共にすることとなるが……
悲痛な思いで戦争に挑む軍人マルスと、飄々としながら何かを含みのあるローニャの雰囲気の対比が絶妙でした。
31ページという短い中に、「黄金を纏う者」には見かけで判断してはいけないという教訓、「死」を名誉とする戦場における「生」に執着する者には真の強さなど、いろいろなメッセージを感じさせてくれる部分が盛り込まれていて、読みながら納得させられました。
また、エンディングにもローニャのその前後の様子を伺い知れるような部分があって最後まで楽しませてもらいました。
素敵な作品ありがとうございます。 - 叶斗
戦時中のリアル。
短いなかに、ギュッとなにかが込められていて、凄くいいなぁと思いました。
軍人と言う立場のなかで、自分のために戦うってその時代にはなかっただろうのに、そういう気持ちを持っているのが凄く個性があっていいと思いました。
なんだかローニャもこれからどうなるのかなぁ、って気になりました。
面白かったです。
突然失礼しました。 - Min-Goo
死と隣り合わせの戦場で、生を考える。
面白かったです。
アクションあり、笑いあり、ファンタジー要素あり。
緊迫した戦場で、マルス達が出会った不思議な少年ローニャ。
マイペースで、全く緊張感のない彼の存在が、物語をほんわかさせてくれます。
たったP31であるのに、不足もなく、もちろん過もなく。
読み応えがあり、読後の余韻も心地いい。
ラスト、マルスが思わず漏らした本音。
ここに全ての答えがあるのかなぁ。
心温まる、とても素敵なお話でした。