永久の愛を誓った筈なのに。

作者




子供だったんだ、と。


今ならすんなり思う。



「ずっと一緒にいよう」




永久の愛、なんて。


実際、私たちは本気だった。



だけど、今の私たち。



永久の愛なんて、わからない、信じられない。




哀しいほど青に染まっても、それでも。



歴史は動いて行くのだから。




ねぇ、高時。


私たちは、歴史通りに生きて行くのかな?



哀しいほど、青色に染まって。



立場と身分がこんなにも足枷なんて、


しらなかったの。



やり直したいよ、あのころに。




青に染まっていなかった、

純白の美しい世界に。




だけどそれでも、好きだよ高時。



願えるならば、最期の刻は君と共に。




きっと高時ならば、笑って当たり前、

と言ってくれるだろうから。