元カレの口笛。

作者美奈。






透き通る青空に

彼の口笛がいつも響き渡っていた。






彼と私は別れてから、



友達にすら戻れなくなった。





知らない人として今を生きている。






過去をなかったことにするなんて






とても辛かった。






でも、

彼は平気そうな顔をしている。






私の耳にはまだ彼がよく吹いていた口笛が残っていて消えない。






彼の口笛を忘れようとしたら

涙が出てきた。




そんな時、

彼とは別の男の子が口笛を吹いてきた。






私は不覚にもその音に反応してしまった。







これは切なくて甘ずっぱい

私の青春話。