学校でいじめにあい、思い悩んだ13歳の有咲はある日、屋上から飛び降りた。
目を覚ますと、そこは真っ暗闇のなか。
「わたし、死ねたのかな?」
しかしそこは天国でも地獄でもなく、
月のいなくなってしまった〈夜の國〉だった。