ミントキャンディー

作者オカリナ大学

人の心の隙間にとりくむ貪欲の闇、心を汚辱されても人は希望に似た欲の皮を欲しがる。

麻薬売人のトビ。この世で一番憎く侮蔑しているものは麻薬だ。父親がシャブで狂い死んでいる。そして残していった借金を皮肉な事に麻薬で生計を立てている。 

都内の高校に通う純。父がAV監督だ。いつしか性に対して嫌悪感を募らせていた。汚れて見える世界に憂鬱を感じ冷めた目で別の世界を望んでいた。そんな純は雑誌の読者モデルをしている友達のあずさにドラッグを進められる。虚空な世界を逃避するように純はドラッグに飲まれていく。

クラブでDJをしているミント。平和とドラッグを愛し自分のハッピーライフの生き方に信念を持っている。

そんな3人がある大規模な計画を実行する。それぞれが望んだ夢はどんな方向に向かうのか・・・また、ドラッグや幻想に溺れた3人のパズルのピースは思わぬ方向へと崩れていく。