忘れ去られた夏の日

作者枝紀

彼が消えた。


それは1月の始めのこと。


捜し求める彼の面影。


そこにあったのは消えかけたあの日の思い出。



私達はたくさんの優しさに包まれている。

それに気づくのはいつも何かをなくした時。


亜季がなくし、そして見つけた切ない優しさの話。



[ writen by aki ]