南の島の綺麗な砂浜。
波打ち際に横たわる一人の青年。
「お~い!みんな~!」
「どうした?」
「誰か倒れてるぞー!」
「おい!みんな!大変だ!行くぞ!」
地元の島民たちは、彼を取り囲む。
ペシ!ペシ!
「おい!大丈夫か?」
「ん…、んん、僕は生きて…、」
「おー!生きてるぞ!しっかりしろ!」
「たかし!車だ!ミキは病院に電話しとけ!」
「僕は…、ぼ、僕は…、」
「なんだ?言ってみろ!」
「僕は…、誰ですか?」
島民たちは、顔を見合わせる。
「うっ…、歌。」
そうつぶやくと青年は、気を失った…。