平凡な日常、平凡な恋…だったはずの主人公が、どんどん底知れぬ闇に落ちていくお話です。性的描写多めなので注意。




――多分、あの放課後、私は道を踏み外したのかもしれない。


いや、私は確実に踏み外した。


もしくは確実に踏み外された。


この平凡な日常の狂いは現実であり、非現実なのだ。…きっと出逢うべきではなかったんだ。


運命の歯車とは厄介なもので、危険信号なんて鳴るわけでも点滅するわけでもない。


だから私の運命は、自身の安らぎは、日常、全てを狂わせた。


どこかの魔法使いにでも助けられて「お礼に魔法少女になっちゃいました」って方が、まだ現実と言える気がしてならない。



――そんな、ある日の放課後。