遊愛 -ユウアイ-

作者LAY

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 小さい小さい俺達は

 恋なんか知らずに

 まるで家族のように一緒にいた。



 朝から夜まではもちろん。

 季節を巡り

 成長を共にした。






 俺達は

 色んな事を

 一緒に経験したね。




 桜の花びらのシャワーを浴びたり


 海に沈む夕日を眺めたり


 枯れゆく落ち葉で音を奏でたり


 白い雪で小さな家を造ったり





 だから。




 それがいつまでも

 続くと思ったんだ。


 一緒にいるのが

 当たり前だと思ったんだ。


 いつの間にか

 抱いてたお前への恋心。





 嫌だ。


 行かないで――。


 他の男を見ないで――。




 お前が隣にいてくれないなら

 俺を必要としてくれないなら




 俺は――――。