大人と子供の間で恋や夢に友情や、将来のこと…戸惑い苦しみながらも、成長していくお話です。
過去に絶望するのではなく、未来に希望を見いだす。
とても難しいことだけれど、早苗はちっぽけな勇気を最大限に振り絞り、前に進もうとしていた。
変わることのない日常が過ぎゆくなか、ひょんなことから知り合った女性、藍川凜。
明るく可愛らしい彼女は、それでもそのことを鼻にかけることなく、直向きに夢を見る彼女は、一昔前ならば、アニメのヒロインなんかに間違えなくなれた感じた。
深まるのは秋だけではない。友情もそうだ。
ただし、川の水が止まらないのと同じように、時間も止まることはない。
秋が終われば必ず冬がやってくることに、まだこの時は誰も気づいていなかった。