満月の落ちる夜-黒い月

作者翡翠

黒い心で書いた詩。「俺の為に泣け。」俺の為に笑え。俺の本当の心を知るのはお前だけだから…。そんな“俺”視点で“お前”を想って綴った詩。『白い月』の対応作品

黒い心で書いた詩。


鏡の奥に眠る本当の俺、

水の底に潜む夜の闇よりも深く、夜に落ちる椿の花よりも黒く。


お前は望みと違うって?

俺が笑う為になら、あんたが泣いたって構わない。

お前の幻想に付き合ってられるほど暇じゃなくてね。


俺の為に泣いてみろよ…

でも本当は、お前に笑って欲しい…


そんな“俺”視点で“お前”を想って書いた詩。