蛍花火が見てた

作者十雅

ケタケタケタ…。 今年も蛍花火が鳴き響く。 薄燈返しのお祭りの日は村人一人が殺される。でも、それには理由があるの。愛にまみれた血まみれの理由が……

14歳



中学二年生



各務 梨沙子


カガミ リサコ



彼女が住む小さな町


羽化鬼村には



ある一つの言い伝えがある


年に一度の村の祭り、薄燈返し(はくとうがえし)。蛍花火が鳴き出す真夏の夜、神様から一年間貸していただいた太陽の光を一夜だけ神に返し、神を崇める祭り。


そんな祭りのある夜には、神が生け贄連れて行く……。



すべては神が望んだとおり……




※この作品中には殺人の場面が描かれている場合があります。予めご了承の上、ご閲覧を。