ねぇ。楓。
最後に一つだけ言わせて。
あんたと出逢ったことが 運命かそれともただの偶然かなんて
私には一生わかるはずなんてない。
たとえ。
あんたとは“一生結ばれない”
そんな運命だとしても。
あたしは何度もあんたに逢いにいくよ。
こりないヤツだって
また笑うだろうけど。
馬鹿だから仕方ないでしょって笑いとばしてやるから。
いつか結ばれる奇跡を信じて
あたしはあんたに逢いにいくの。
たとえ何度傷つけられても。
何度泣かされても。
あんたのそばにいれること。
それだけがあたしの
唯一の“幸せ“なの。
出逢わなければよかった。
そんなことこれっぽちも思わない。
出逢えたから、悲しみ以上にたくさんの幸せをもらえたの。
あんたはあたしの
たった一つの宝物。
宝人。
そう
呼ばせて欲しいの……。