いつも恋人がいないと不安だった
それなりに優しくて
それなりに顔がタイプで
それなりの仕事に就いていて
それなりの給料を貰っている
そんなそれなりの男と
それなりにお互い愛し合って
それなりに依存し合う
私はいつも
そんな『それなりの恋人』と出会っては
それなりの恋をして
それなりの幸せを感じていた
と、思う
世の中の現実って
そんなもん