「あなた、またボーナス出なかったの?!
もう。どうするのよ
こんなんじゃ、やってけないじゃないの
あ~いやだ、いやだ。」
また母が文句を言っている。
バブルがはじけて
暫くして
父の勤めている会社の業績が
悪くなった。
初めは、
「何とかなるわよ。」と
父を励ましていた母も
収入が減るにつれ
いつしか父のことを
罵倒するようになっていた。
家の中には暗い空気が立ちこめ
父と母は喧嘩ばかりしていた。
高校生の私は、そんな家にいるのが堪らなくいやだった。
それに・・・
高1の時には、大学に行けといっていた母も
高2になった時には、
就職を勧めるようになっていた・・・
☆☆☆
この話を読む前に
必ず
「はじめに」
の章をお読みください。
☆☆☆
まだ出だしです。
2007/12/24 記