束の間の『  』

作者ヒカリ

この話は、俺が体験した話。






今思えば、夢だったような話。






…いや、夢だったのかも。




お前は、不思議な奴だった。





突然現われて、


突然去った。




なぁ、ソラ。



最後になんて言ったんだ?



最後まで、


つかめそうで


つかめない奴。



ソラと出会った雨の季節。


遊び回ったあの夏。



離れていったあの秋。



仲良くなれたと思った、

“束の間の”凍える冬。




今となっては、宝物の時間。