筆者が、
ブリスベンのTAFEという学校で
移民対象の英語の授業を
見せてもらったときのこと。
クラスの3分の1くらいが
アフリカ系の少年少女。
きれいな先生の気を引きたいのか、
片言の英語で、
さかんに突っ込みを入れていた。
「今じゃあんなに元気だけど、
ここに来たばっかりの頃は、
口も利けなかったのよ。
目の前で家族を殺された子もいるの。
無理もないわね」
彼らはスーダンからの難民として
オーストラリアに来た。
2004年に始まった紛争は
少しずつ解決する方向へと
向かっている。
が、ひとたび戦争が起これば、
元に戻すのに、
多大な労力と時間がかかる。
彼らが故郷で平和に暮らせるのは
いつだろう。
これはフィクションです。
でも、地球の向こう側で、
実際こういうことが起きているんだ、
ということを読んでいただきたく、
書いてみました。