西暦20**年。
世界は何度目かの世界大戦を迎えようとしていた。
日本――。
相変わらず、この国だけは核も持たず、戦いに参加しようとしなかった。
それは、年月が過ぎる度に悪質化していく犯罪に手を回され、国内がそれどころではなかったためだ。
国は、犯罪がもっとも深刻化していく東京都にある一つの予防線をはった。
警察より特化したSPS――特殊治安部隊。
治安法発足と共に結成されたSPSは、罪の重い軽いに関わらず、罪を犯した者を連行していく。
罪人達の集う『罪の島』へと――。
それは何の運命の悪戯か…、少年達の未来を影す。
運命に翻弄されながら、この世界で生きていく少年達の話です。