ロックの女神様

作者白雪





かつて、


インディーズロックシーンに


天才と謳われた女がいた。





その女がステージに立つだけで、


強烈なインパクトと


激しい歌声、


そして見る者を魅了させる


凄まじいオーラがあった。





しかし女は、


突然ロックシーンから姿を消した。


彼女が消えて10年経った今も、


その真相は闇に葬られたまま


彼女に影響された若者も


ロックシーンに姿を現し


今も彼女を語る者は少なくない。




突然の引退、


天性のロックの才能、


謎に包まれた彼女の素顔。





人は彼女をこう呼んだ。





"ロックの女神様"



と―――――







彼女が消えて10年―――



悪愛(アクア)さん――――



いや、愛さん。





あなたの人生は決して


間違ってはいませんでした。









※フィクションです。

 バンド名や人名は架空です。