私はいつものように、学校の廊下を歩いていた。
男子が、向こうから走って来るのが見えた
でも、よけきれなかった。
“ドンッ!”
「キャッ!!?」
「ッたぁ~って大丈夫!?ごめん!!」
慌てて謝り出す、男子は
黒縁の眼鏡をかけていて
背は170後半位。
髪の毛も整っていて清潔な感じだ。
肩幅も広く、男らしい。
「立てる?」
心配そうに、私に手を差し伸べる。
ドキドキドキドキ………
「大丈夫です。ありがとうございました。」
「いやいや!!お礼なんていらないよ!!俺が悪いんだし…」
眼鏡が少しズレかかっている。
「泰仁ー!!(ヤスヒト)待ちやがれー!!!」
泰仁?
「うわっ!!ごめんね。いくね!!!!!」
聞いた事ない名前だなー。
これが私たちの初めての出会いになった。