記憶喪失、ありがとう

作者凛子

記憶喪失になった紗南。家族と友情と愛情の絡まった糸が少しずつ解けていく…「紗南を必要としてよ。お願い。嫌いなんて言わないでよ…」


どこにでも普通にいる


女の子、紗南。


でもその裏では―――


ママは心の病


パパは無関心


妹は家族に心を開かない


友達は平気で紗南を裏切り


彼氏は家の為に付き合ってる。


そんな紗南の心が


限界に達したとき


全てが終わった。


そして新たに幕が開く。



『隼人はうちの病院が目当てだ。』

mitsuru


『どうして!?』

saki


『お姉ちゃんが死ねばいいのに。』

kana


『早く紗南と結婚したい。』

hayato


『好きじゃない、寧ろ嫌い。』

serina


『そうゆう紗南は好きになれない。』

sonomi


『理解出来ない。』

shizuki


『我が儘女!!!』

suzuka




『紗南を…嫌いにならないで…』

sana




記憶を失った紗南と


その周りの環境が


変わり出す―――