10年勤めた会社から言い渡された突然の解雇通告。仕事一筋に生きてきた雅史は気づけば32歳になっていた。
そんなとき、偶然立ち寄った本屋で手にした雑誌の小さな記事。
「小型人工衛星、相乗り募集中」
不意に、幼いころ抱いていた宇宙への夢がよみがえって、胸が高鳴った。
雅史は決意した。大人になるにつれて忘れていた、幼きころの夢を実現することを。
そして彼の元に集まった学生時代の仲間たち。32歳、青春時代のように熱く、まっすぐに夢を追いかける彼らが手に入れた一番大切なものとは…。