手を取り合い繋がる未来を信じて何処までも二人で歩いていこう✴(少々ギャグ混じりでお送りしています/笑)

作者シンリ

円の宮殿の中…吹き荒ぶ風。

『兄さん…ここにいても仕方がないよ…。』

僕の方に一歩ずつ歩みを進めながら静かに語りかけるルック。

『僕たちはただの真の紋章の入れ物。ヤツが欲しいのは貴方じゃなくて真の紋章だ…。今なら間に合う…。僕と一緒に来ないかい?』

手を差し出すルック。

『行けるわけがないよ…。僕はこの国の神官将だ!!!』

くすっとルックは僕を鼻で笑う。

『あさはかだね…兄さん。貴方はヒクサクの手駒に過ぎないんだよ…。どうしても受け入れてもらえないなら…真の紋章だけ奪って行くだけだよ!!!!!』

ひときわ強い風が吹いて僕は壁に叩きつけられた。

生温かい血が額を伝う。だんだんと意識が薄れ、視界はブラックアウトした。