大島なるみ

青春と恋愛謳歌
学生時代のふとした出会いが、自分の中にある価値観や考え方を変えていく。
それは良い変化もあれば悪い変化もある。
この作品に綴られているのは、前者の方の変化だと私は思います。

眩しいくらいに輝いていた季節、そこで得たもの感じたことを、すごくリアルに感じ取れる作品でした。
ラストに至るまではもの悲しさもありますが、その悲しみや侘しさを長い年月を掛けて乗り越え、
そこに答えを見いだしていく様を、タイトルも暗示していたのだと
最後まで読むと分かります。


ただ、その中で文章の人称が統一しきれていなかったのが、少し残念でした…
最初は三人称でしたが、全体的に一人称が多かったので、
私個人としては、一人称に統一させると、さらに良さの際立つ良い作品になると思いました☆