作品コメント

綺麗で丁寧な文章
全てにおいて綺麗でした。
話のまとまり方も綺麗で、流れもよかったので、スムーズにイメージも湧いてきます。

何より、書く前からテーマがきちんと決められていて、内容がとてもしっかりしていました。

人の死ということを乗り越えるための主人公の葛藤。
それは友情が深ければ深いほど葛藤は厳しいものになっていく。
自分でもどうすることもできないそんなもどかしさが丁寧に書かれていたのがよかったです。

青春と恋愛謳歌
学生時代のふとした出会いが、自分の中にある価値観や考え方を変えていく。
それは良い変化もあれば悪い変化もある。
この作品に綴られているのは、前者の方の変化だと私は思います。

眩しいくらいに輝いていた季節、そこで得たもの感じたことを、すごくリアルに感じ取れる作品でした。
ラストに至るまではもの悲しさもありますが、その悲しみや侘しさを長い年月を掛けて乗り越え、
そこに答えを見いだしていく様を、タイトルも暗示していたのだと
最後まで読むと分かります。


ただ、その中で文章の人称が統一しきれていなかったのが、少し残念でした…
最初は三人称でしたが、全体的に一人称が多かったので、
私個人としては、一人称に統一させると、さらに良さの際立つ良い作品になると思いました☆