##FS.サイズ##
私は死神だ。
もう命尽きる人を殺し、天に運ぶのが仕事。
可哀想なんて思わず、私が死んでから300年ずっと人々の命をこの手で絶った。
感情は捨てた。そうでもしなきゃできない仕事だから。
なのに_…。
「美祈!また一緒にここに来ような?」
私の前にいる男は笑った。
私も、優しい微笑みを返した。
はじめて、この仕事を恨んだ。
はじめて自分の立場を後悔した。
この人を守るためならば、
この人と愛し合えるためならば、
なんだって、するわ。