『幼馴染』に告白してフられ、何年ぶりかの再会の日、彼は遅刻をした。やっと諦めようと思えたのに、彼はその度見透かしたようにその決心を無駄にする。本当、酷い男。





「好きなの」




その一言で


曖昧な関係を壊したのは




そして




「…ごめん」




もっと曖昧な関係を作ったのも



紛れもない、私だった







切れそうで


切れない


曖昧なこの関係が怖くて



それでも


『幼馴染』


というポジションは



とても心地が良く


それでいて




とても


残酷だった