遭難し、漂流したその人は、次々と夢とも現実ともつかない世界を経験する。
そして、曖昧な海で最後に見たものは……

親友の訃報を聞いた私は、どうにも通夜に行く気になれず、いつものバーに足を向ける。

例の店で、今宵も、その人は次々と海の不思議な話を始める……