「僕はまだ、生きている」


 なんの変化もない日常を、ただ消化するように過ごす少年、秋斗。


 彼にとって、これまでの人生は平和で、平坦で、とてもつまらないもので、そしてこれからも、そんな人生が続くはずだった。