栗栖ひよ子

背筋がゾクっとする…!
作者のあびぃさんのホラーは大好きで全作品読んでいますが、恋愛のホラーは初挑戦だそうです。

愛と憎しみは紙一重と言いますし、愛情のもつれからくる憎悪の感情が一番恐ろしいのではないか……と思ってしまう作品でした!

登場人物たちも、一見ごく普通の学生ですし、ホラーでも、読んでいる人が身近に感じてしまうストーリーだと思います。

『写真』が重要な小道具として出てきますが、よく考えると、写真って怖いですよね。
心霊写真もそうですし、人間でも、写っている人の感情やら怨念やらがこもっていると考えると……。

何気ない日常に潜む怖さを描かせたら、あびぃさんは凄い!

クライマックスでは、思わず背後や天井が気になってしまい、その後、部屋にあるアルバムをめくるのも怖くなってしまう……。

そんなジワジワ来る怖さの恋愛ホラー小説です!