天美 泉

本当に怖いもの
こ、怖かった……←

よくあるホラー小説……なんて甘い考えを持って読んだらひとたまりもありません。

あまりにリアルで恐ろしい『肝試し』と、幽霊となって復讐しに来たかと思われるキヨミの過去。
それらが交互に描かれていて、肝試しの恐怖がヒートアップするほど過去が明らかになりその怨念の強大さを知るという、巧妙、そして最高な演出。

いろいろありつつも、ラストは希望に向かうのかと思われました。
ツンデレな彼とのいい感じシーンは、それまでの手に汗握る恐怖描写で怯んだ読み手をなごませてくれます。

でもそんなのほほんとしたまま終わりませんよ。
実際縮み上がりました。

……やはり人は繰り返すのですね。

後味はけして良くないけど(笑)絶対に読む価値有りの異作。
季節外れではありますが、ぜひ。