『あんたなんか好きじゃないから』
あたしは、あんたにこう言った
だけどあんたはそんな言葉なんて聞いていなかったかのようにあたしに優しい言葉を囁いたね
「お前は、俺をどうしたい?」
あんたの寂しそうな表情にあたしはドキッと心を打たれたよ
「俺の事がそんなに嫌いか?」
つぎはとっても哀しそうな表情にかわった
あんたはその場その時で表情がころころ
かわる人だった
そんなあんたにあたしは心を奪われた
―『ねぇねぇ。きいてよ総長さん』
あたしは、あんたにそう呟いた…