茜色すぐる

青という時代と、青い空
BLUE=憂鬱 青。

物語はどちらともとれる夢から産まれた物語だ。

時に青は憂鬱に染まりながら空に還り、時に憂鬱は青に色付きながら空から降り落ちる。作品を読みながら、何度も青く色付いた雨の雫が空を彩る様を思った。

青い空とは決して、晴れた日の空だけではないのだ。

それがこの物語を読み終わった後の僕なりの答え。


作者のブログを最初から読んでいる為だろうか?

作者自身の淡い青春時代とリンクさせながら、物語の情景を浮かべる事が多々あった。(確かいつぞや、旦那さんとの過去の事が書かれていた)

少なくとも、彼女の子供が今、彼女の愛に包まれ幸せに満ちている様に、産まれてくる夏帆と柊の子供もまた、幸せに満ちた日々を送るのだろう。

色々書いたが、本当はこの作品に言葉はいらない。

【BLUE】

そう、きっとそれだけで、充分なのだろう。