奇跡みたいなきみの声が
今も胸に響いてる
伊藤理央さん、最中さん、素敵なレビューをありがとうございました!
- 最終更新日
- 2011/01/22
- 作品公開日
- 2010/12/22
- ページ数
- 完結 8ページ
- 文字数
- 1,500文字
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- 最中
だめだあ……だいすきだあ てろてろ。ぴるぴる。 かせかせ。みあみあ。 ……なにかこのきもちにぴったりの音楽をかきとめたいと思ったのですけれど、もうさっぱりむりでした。ごめんなさい。 ああ、そうだったんじゃなあ、というかんじです。 どうして生きているのか? どうしてだったけえ……と思います、思いますけれど、かわいい赤ちゃんだったときにはわかっていたような気もするんですけれど、かわいくもない女の子になってしまった今では思い出せません。どうして生きていたっけえ……。どうして生きているっけえ。 「もともとそのつもりだったんでしょう」 もともと生きるつもりだったんでしょう? いや別に。ああでもそうじゃったっけなあ……? 生きるつもりで生き始めたのだったかしら? 思い出せない。 とりあえず今は思い出せないのですけれど、明日からのわたしは一味ちがいます。 ちゅーかこのしゅんかんからのわたしは一味ちがいます。食べられた。骨までも抜かれた。くそう、おいしかったかよお……(^o^) 食べてもらえてよかった。 食べてもらいたい。 佐野香さまに。
- 繭結理央
愛を想う あめ玉と“ぼく”の、なんでもないような対話……いや、なんでもなくない対話が、基本的でありながら哲学でもある対話が、煙に巻くようにころころと転がっていく。 普遍のテ-マを包含した物語だと思った。しかも、あまりにも普遍すぎて、普段からなにげなく見過ごしていたテ-マすぎて、改めてあめ玉に問われ、ううむ……唸ってしまった。 「きみは今どうして(中略)生きているのか分かっているのよね」 どう答えよう。 あめ玉の本分が全うされ、そして口の中に広がったソレがもしもあめ玉の“愛”ならば、人の本分を全うすることが愛だろうか……それとも、人であることが、すでに愛なのだろうか。ならば、 「どうして生きているのか」 どう知って、どう答えよう。 考え始めたら止まらない、脳内がカオスになりかねない難解な物語。しかし、軽妙な語り口が柔らかさをもらたして、まったく苦にならなかった。特に1pの「はじからはじを……」に始まる一連の流れには涙が出そうに。可愛らしくて、美しくて、軽快で……胸が踊る表現に感動してしまった。 香さんの感性、やっぱり好きです。