桜が花から葉へと様変わりし始めた春の終わり。
暖かな風が夏の訪れを告げるかの様に優しく吹き抜ける。
進級、進学、入社等、新しい人間関係にぎくしゃくした社会は未だ本来の落ち着きを取り戻せず、忙しない日々を過ごす。
しかし、そんな社会何て俺には関係無いと、言わんばかりにその「お調子者でシニカルな賢者気取りの嫌味な奴等」は今日も自由にその黒い羽をばたつかせていた。
ゴミを汚く食い荒かし、人まで襲う勝手気ままなそいつら「烏」が天野青空は大嫌いだった。
烏と人間の共存しゆく世界を求め、学生達がプロジェクトチームを立ち上げて行くお話しです。