ねぇ…

あたし達が、始まったのは……


太陽の熱い眼差しを受けた、夏だったよね?



手をつなぐのも、ギュッ、って抱きしめるのも、キスしたりしたコト……


―貴方は覚えてますか…?



あたしが誰にも知れず、流した涙…

貴方はこれっぽっちもしらないよね……


そんな貴方が憎い……



でも…あたしよりも、貴方は、今までもっともっと“あたし”が苦しめてたんだね…


どうしてなんだろう……?



あたし……どうしたんだろ………




あたしが貴方と…あの夏の思い出は…



きっと一生のタカラモノになるでしょう…。



忘れることなんて…できないよ……




by 美璃