a chair --過去と現在の恋語り-- 【前篇・完】

過去と現在の恋語り 高校２年生の過去と大学卒業前の現在が絶妙なタイミングで切り替わります。 その為、大作にも関わらず読み手にストレスが掛からないんですね。 手法が見事だと思います。 章毎に写真を添える演出も素敵です。 内容は、普通の恋愛モノかと思いきや、人間の弱さ・強さ・狡さをキャラの内面を晒す様に書かれているので真実味があり、特に中盤以降は先が気になり読むのが止めれませんでした。 ラストに向けて、過去と現在の春と秋の恋の行方がどうなるか、凄く気になります。 引き続き後篇も拝読します☆

織り込まれるもの 副題に ―過去と現在の恋物語り― とあるように、主人公たち（あえて複数形で）の思い、思惑が、鮮やかな糸のように重なりながら一編の物語として織り込まれていきます。 物語のバックに流れるピアノの音色とともに、成長途中だった過去、成長しきれていない現在が交差しながらも、それでも確実に歩を進めながら生きていく主人公たち…。 『a chair』 たった１つの居場所を勝ち取ること。 けれど、それは現実を生きる誰もが同じなのではないでしょうか。 続く後篇で、彼女、彼らがどのようにそれぞれの居場所を見つけるのか、それとも見つけられないのか。 織りあがる物語りの結末は、果たしてどのような色合いを輝かせるのか、どのような音色を奏でるのか……。 じっくりと見守っていきたいです。

＾＾ 素敵なお話でしたｗ 主人公に共感しながら、読んでいくことができました☆ ゥチもこんな小説が書けたらいいな!!