好きだったよ。…本当に大好きだったよ。これは、蛍から蛍へおくる、最初で最後の告白の手紙。
コロン…と封筒に入れたのは、
2輪の花が咲き誇る
シルバーのリングと、
最初で最後の
僕から君への手紙。
俺たちは二人とも、
”蛍”だったけど
僕は命の短い蛍で、
君は、周りを照らす、
優しい蛍だった。
ねぇ君は、覚えてる?
僕が君に言った、約束の言葉。
「俺が、2輪の花を渡したら――…」