2213年 6月下旬
美山涼太は国家司法人最終試験を受けるべく光陵町を目指していた
辺りは森林に囲まれ、持ち物は鞄一つ
食料は、俺の大好きなチョコレートだけ
しかも、そのチョコレートは真夏の暑さにやられドロドロになっていた
さっきまで一緒だった麗華もいない
さてこの状況からどうやって打破しようか
「はぁ、それにしても暑い。」
―国家司法人とは
人を裁く職務であり
この日本における最高の職務である―