光というものは、暗闇の中でないとよくわからないものだ。
いや、暗闇の中だと、単に見える光が大きなコントラストの差によって眩しいほどによく目立つ。
単純な理由。
表すならば、それなりに人がいる住宅地から夜空を見上げると、微かながら"明るい星"が見えるだろう。
けど、それは"本当の星空の姿"ではないはず。
人も彼も誰もいない、談笑する灯火すら灯らない、太平洋にコツンと浮かんでいる島で夜空を見たとするならば、それはきっと自分だけしか知らない"宝石のような星空"なのだろう。
まるで万物のすべてが自分を中心に廻っているような、廻る輝きをただ眺めるだけの存在のような、むしろ自分がその瞬間だけ存在していないかのような…。
光と闇というものは、いつだってそういう関係だ。
共存関係であり、同時に相反し剃り合う交わらないものなのだ。
暗闇の中からみるあなたは、わたしには"特等星"に見える。
一等星よりも明るく眩しい。
何もかもが眩しい…。
…いつかあなたは私のことを"一等星"だと呼んでくれた。
…私が持つ灯火なんて、六等星にすら及ばなかった。
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