レイは光の国イルミナの王子、リヒトは彼の親友であり、従者。
この世界の人々は皆、生まれながらになにかしらの力を持っている中、世界は光の力と影の力で分かれ激しい戦争をしていた。
レイは「傷やケガ、そして記憶を相手から抜き取り自分に移す」という能力を持っていた。
一方で、リヒトにも能力があり「人に傷を負わせると、自分も同じ個所に傷を負ってしまう」という能力を持っていた。
戦争は影の力の勝利。イルミナは滅亡した。歴史上でもイルミナは世界を征服しようとした悪として扱われることになった。
戦争の最中、なんとか逃げてきたリヒトとレイは満身創痍でぼろぼろの状態。レイはなんとかリヒトだけでも助けようと、気絶しているリヒトに対し力を使い、リヒトのケガを自分に移そうとする。
目を開けたリヒトは治癒しようとしてぼろぼろになっているレイを見て、1人にしないでくれと泣き叫ぶ。レイは考え直し、ケガを二人分それぞれ半分に分けたのだった。
なんとか生き残った2人は、夢も希望もない中、「死ぬ場所」を求め祖国に背を向けて旅に出る。