函館市の古びたアパートの一室で赤ちゃんの泣き声が聞こえる。シングルマザーの高橋成美(20)は頼る身内も相談相手も、頼り方も分からず、自宅で出産する。金銭的に余裕がない成美は昼はパチンコ屋、夜はキャバクラで働いており、仕方なく生まれたばかりの赤ちゃんを家に置いて仕事に出かける。
学校の講師をしている…