五十嵐翔は、学園に通っている年長さん。
夏休み前半の、ある日。僕のお母様のお兄さん、亮は唐突に再婚すると言い出し歯車は回りだす。
再婚相手の連れ子、来海は年中さん。
その彼女自身は、対人恐怖症で人と顔を合わせる事すら難しいと、お兄さんは言う。
しかし、僕とはすぐに打ち解け、一緒に暮らすことに。
再婚相手となった佳奈さんは、対人恐怖症の来海ちゃんを理解せず、ご飯を与えないという、ある意味の『虐待』
来海ちゃんは、絵の才能があり大人のような風景画を描くらしい。
二日目、外で絵を描いていた来海ちゃんに、事件が訪れる。
知らない男に、叩かれたらしい。
いや、知らないのではない。
犯人が、その人自身では無い。
その人は、家の召使い「松井さん」に、変装していた。
これ以上、被害が出ることを許せない僕は、終止符を打たなければ。
事件を追ううえで、犯人に出会ってしまった僕は、来海ちゃんと一緒に事件を解決していく。
家の金庫室、目の前で光る、赤い眼光。
その目は、家庭教師の目に似ていた。
学園にある、アパートに来海と突撃すると、松井さんと同じスーツを発見。
言動も不自然な松井さんは、あやふやな発言を繰り返す。