幼い2人の子を連れて沖縄へ移住した藤丘紗里は、糸満漁港の漁師、大城一真に案内されて糸満公設市場にあるレストランへ行く。ある日、店を任せるというメモを紗里宛に残してマスターの新里がいなくなった。紗里が唯一頼りにしている兄の明は反対したが、一真に後押しされて紗里はこっそりと店を始める。
新里が作っていたブイヤベースの味が作れず、客は徐々に減っていく。一真、大家や他のおばあ達とうまく意思疎通がとれず、店のことを知った明とは距離が開いてしまう。疲れから長男を強く叱り、落ち込む紗里。
大型台風の日、長男を連れて店に行った紗里は一真に助けを請い、激しい風雨から店を守った。人との繋がりを大切にしていくべきだとわかった紗里は、徐々に一真やおばあ達と仲良くなる。新メニューを始めてうまくいきかけたが、次男が発熱して店を休み、おばあ達の手伝いもできなくなる。さらに、頼りにしていた一真が新里の元へ行くことを知る。
一真との別れを機に、自分の想いに正直に生きることを決めた紗里は、こどもとの暮らしを楽しみながらレストランを続けていく。
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